神戸・南京をむすぶ会/勉強会のお知らせ

テーマ「いま、なぜ、旅順・南京か?」

講師 宮内陽子さん

(愛徳学園教員、兵庫在日外国人教育研究協議会および神戸港における戦時下朝鮮人・中国人強制連行を調査する会運営委員)

 

日時:2004年7月21日(水)午後6時30分

会場:神戸学生青年センター

参加費:500円

 

<よびかけ>(訪中の呼びかけ文より)

 神戸・南京をむすぶ会は、今夏、南京・旅順(りゅいしゅん)を訪ねます。

 旅順は、日露戦争時、与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」の詩や、203高地の激戦で有名になりましたが、日清戦争の最中の1894年11月、「旅順虐殺」の現場であったことはあまり知られていません。

 旅順に突入した日本軍は、先発の友軍の兵士が惨殺されたことに激高し、捕虜はもとより市内の老若男女を無差別に殺戮しました。この出来事が、欧米の新聞記者を通じて、世界に知らされるや、時の政府は、弁明に終始し、事件が忘れ去られるのを待ちます。この事件から教訓を汲み取ることのできなかった日本は、その43年後に「南京大虐殺」を起こしてしまいます。

 二つの虐殺事件の間には、共通点と相違点があります。国際的に有名になったにもかかわらず、政府は国民に真相を知らせようとはしなかったこと、責任の追及も行わなかったこと、これが共通点です。一方、そうは言っても、旅順虐殺の時、政府は欧米の世論の動向を問題にし、それを考慮しながら政策を決定しようとしました。しかし「南京大虐殺」の時には、国際世論を顧みず、侵略政策を押し進めます。これが相違点です。

 国際世論の軽視・無視は、その後の日本の進路を独善的なものとし、日本は破滅的な道へと突き進んでいきます。そして1945年、悲劇的な結末を迎えます。

 自らを強国と錯覚し、国際世論に逆らって軍事行動に訴えることは、その国にとってもマイナスの選択です。南京と旅順の地に立ち、両者を対比させ、そこから教訓を汲み取り未来に生かすことができればと願っております。

 

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主催:神戸・南京をむすぶ会(代表・佐治孝典)

   〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1 神戸学生青年センター内

   TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878

   http://www.ksyc.jp/nankin/  e-mail hida@ksyc.jp

 

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