『むくげ通信』179号(2000年3月26日)

新大阪・大衆コリアン酒場「マダン」 /飛田雄一

 

 3月の恒例のむくげグルメ例会は、3月18日(土)新大阪へでかけた。まずはむくげの会の70年代の友好団体「劇団ムグンファ」の看板役者・朴喜丙さんの喫茶店「パクス・グルーベ」。新大阪から北へ徒歩10分のところだ(TEL06-6394-6162)。朴さん演じる金芝河原作「銅の李舜臣」の飴売りの役は抜群だった。大阪で何回か上演し、神戸学生青年センターでも上演されたことがある。大阪の野外劇場での公演の時、なんとわたくしめが李舜臣役を演じた。青春時代のあわい(?)思い出の一頁であるが、その役には台詞がなく、本物の李舜臣(李昌洙さん)が登場するまでの台の上でふんぞりかえっているだけの役だった(ちゃんと緑色の厚化粧だけはした)。朴喜丙さんの娘・プシンはレゲエの歌手で売り出し中。「PUSHIN」の名前でテレビにも出演している。

 その喫茶店に第1陣は4時に集合。あれやこれやとだべったあと、徒歩でまた新大阪駅経由で更に南へ徒歩10分、めざすは崔清吉さん経営の大衆コリアン酒場「マダン」(TEL06-6323-9119)。崔さんは、かの70年代の韓青同兵庫の委員長、尼崎武庫之荘で同じく大衆コリアン酒場「なら」のオーナーで、飛田の当時からの友人だ。崔さんは、長田マダンでの軽快な語り口調のシルム(相撲)の名行司ぶりを記憶されている方もおられるのでは‥‥。

 店の入口に立てかけられた看板の宣伝文は以下のとおり。

「当店の特徴はこりあん料理を今風にあれんじし、普段着で楽しんでいただく事を旨としています。従って少し辛い肴もそうでない肴もいろいろあります。ばらえていあふれるめにゅーと異国のむーどを大衆料金で存分に味わってください。原雁(マダン)」さらに入口の表示には「定休日水曜日。営業時間、五時〜夜おそく迄」とある。

 午後6時からいよいよ本番の夕食会が始まる。メンバーは、むくげでは堀内、佐々木、信長、金英達、飛田。それに通信表紙挿絵でお馴染み&酒場「マダン」常連の志村さん、むくげグルメ会員の山下夫妻、兵庫朝鮮関係研究会の金慶海さん、崔店長の元韓青同の仲間・林弘城さん、それに喫茶店を閉店にして合流した朴夫妻。結構にぎやかなメンバーとなった。

 注文はおまかせで我々は次から次に出てくるものをたいらげる。チジミもテールスープもチゲも豚足コリア煮もキムパップも蟹キムチもえい肝もフェ(韓国風さしみ)も美味であった。飲んで食べて喋っていた私は気がつかなかったが、店内にはメニューもあったようだ。後日、金英達さん撮影の写真を見ると、「コリアン料理のわからない方は、どうぞコースメニューで!ソウルメニュー***2200円、プサンメニュー***2300円、忠清道メニュー***3000円」とある。もちろん普通のメニューもある。

今回はお喋りのお客さんが多かったからか、下ネタから朝鮮半島情勢まで話ははずみにはずんで、6時スタートの会が終わったのは10時近く。お代は、一人3600円とグーなむくげグルメ例会であった。(飛田)

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